イランでの両替 実勢レートの確認方法とお金持って行き方

イラン旅行のお金

クレジットカードや国際キャッシュカードは一切使えない

iran_creditcard
イランは現在アメリカから経済制裁を受けているので、下記の通常海外旅行で使用できる現地通貨の調達ができない状態です。

  • クレジットカードの使用
  • クレジットカードでのキャッシング(現金引き出し)
  • 国際キャッシュカード
  • トラベラーズチェック(もうないけど)

 

クレジットカードは全て使用不可能

イランのATM
イランではVISAやMasterなどのブランドに関係なくクレジットカードが使えません。
イランの空港にも街中にもATMはたくさんありますが、そこにはVISAマークもPLUSカードもないんです。

↓こんな感じで経済制裁中なので、銀行送金とかも全て使えないんですね。
(小難しい文章なので読み飛ばしてね)

外国為替及び外国貿易法に基づく「貿易に関する支払規制」及び「資金使途規制」への対応について

現在、我が国は国連安保理決議等を受けて、外国為替及び外国貿易法に基づき様々な経済制裁措置を講じているところです。これに関し、金融機関及び資金移動業者(以下「金融機関等」という。)は、すべてのお客様の外国送金等について、北朝鮮の「貿易に関する支払規制」及び核開発等に関連する「資金使途規制」並びにイランの核開発等及び大型通常兵器に関連する「資金使途規制」に該当しないことの確認を行うこととなっています。なお、これらの送金のうち、1.北朝鮮及びイランに対する送金及び 2.北朝鮮及びイランとは別の第三国への送金のうち北朝鮮及びイランに関係する送金については、より詳細な確認を行うよう金融機関等へ要請しております。

なので現地で旅行するのに「確実に」困らない量の現金を持っていくのが必要になります。

どの通貨を用意するがいいのか?

イランでの両替に困らない通貨は「アメリカドル(USD)」もしくは「ユーロ(EUR)」の2種類です。
この2種類間でどちらが使いやすい、使いにくいというのは全くありませんでした。(2019年7月)

イランの両替商_日本円の取り扱いはない
写真のように、両替屋さんにはドル・ユーロしか表示がなく、残念ながら日本円は両替できません。
(銀行などを探せば日本円で両替してくれるところもあるのかもしれませんが、基本的に存在しないと思ってください。)

日本国内でイランリアルへの両替はできず、イランでも日本円→イランリアルへの両替ができないので、あらかじめ日本円から「ドル」もしくは「ユーロ」へ両替しておく必要があります。

アメリカと仲が悪いのにアメリカドルが結局1番の流通紙幣というのは皮肉ですが、やはり調達のしやすさや余っても他の国で使いやすいことを考えると「アメリカドル(USD)」がオススメです。

さらに私が通ったルートである、イラン→トルクメニスタン→ウズベキスタンに抜けるルートだとトルクメニスタンでもキャッシングやクレジットカードの使用ができません。

さらにさらに言うと、ウズベキスタンの西部ではVISAなどで引き出せるATMも非常に少ないので本当に十分な量のお金を持っていってください。
(ヌクスには一台だけありました。ヒバのATMはVISAマークがついているのに「Out of Service(使用不能)」になってました。)

外務省がわざわざ注意勧告を出しているので、本当に何も調べずに行く人が多いんだと思います。
【注意喚起】イランを旅行される方は現金が必要です

「何も調べすにイランに入国する俺/私 カッコイイ」みたいなのはマジでやめましょう。
(この記事を見てる時点で調べているので、この記事を読んでいる人は問題ないんですが)

ドル・ユーロ現金の用意方法

米国ドルとユーロ

日本で両替する場合

一番オススメの方法がオンライン両替でレートのいい所に頼む事です。
「オンライン 両替」で検索して、数店舗のレートを比較するといいです。

私は日本からの出発だったので、「両替オンライン」さんで両替しました。
ホームページの作りが少し不安でしたが、ちゃんと現金書留で届きました☺️

時間がどうしてもない場合は、レートがかなり悪くなりますが銀行に行くしかないと思います。
都会に住んでいれば、街中の両替屋さんに両替してもらっても大丈夫です。

ドル紙幣、ユーロ紙幣共に少額紙幣が多めがオススメです。
宿代やツアー料金はドル/ユーロでそのまま払うことも多いので、1$札、5$札、10$札の使いやすい少額紙幣を多めにしましょう。

破れているものや書き込みのあるお札は両替してもらえないので、アメリカ本国や他の国のATMでおろしたお金はきちんとキレイかチェックしてください。
(古い20$札の両替もダメだったので、新しいバージョンのお札で揃えましょう。)

世界一周中などの旅中の場合

世界一周中などの旅行中の場合は、周辺国で十分なドル現金もしくはユーロ現金を用意しましょう。

  • ウズベキスタンなどのATMでドルがおろせる国で確保
  • 他の欧米人旅行者に周辺国現地通貨と両替してもらう
  • 日本人旅行者に両替してもらう

などの方法を駆使して米国ドル・ユーロ現金を確保してください。

イラン旅行にはいくら持っていけばいいのか

私が持っていった金額

iran
私のイラン滞在日数は18日で、そのままトルクメニスタン(3日)、ウズベキスタン (10日)に抜けるため、多めに見積もって 1200USDと300EUR(それと日本円3万)を持っていきました。

今回の旅行スタイルは宿はゲストハウスのドミトリーで問題ないけど、観光・移動・食事にはお金を一切ケチるつもりはない(日本レベルで払ってもOK)というスタンスでいきました。

この金額でウズベキスタンのATMがたくさんある街(サマルカンド)まで、問題なく旅行できました。

iran_travel_route
イランでのルートは、
テヘラン→エスファハーン→シーラーズ→ヤズド→エスファハーン→サルアガセイエッド→エスファハーン→ケルマンシャー→テヘラン→マシュハド→トルクメニスタンへ
となってます。

町同士の移動は高速バスです。
(最後のテヘラン→マシュハドのみ飛行機)

今はドルに対してイランリアルが急激に安くなっているので、物価もドルから両替すると非常に安くなっています。
経済制裁(2018年)より前のブログにはイランの物価が高いと書かれているのに、2018年以降のブログにはイランはなんでも安いと書かれているのはこのためです。

なので、今から対ドルのイランレアルの実勢レートがどうなるかで「日本円でいくら必要か」は正直変わってきます。

実際にかかった細かい金額は下の記事で。↓↓↓
<実際かかった金額記事へ[工事中]>

勝手な目安ですが、下記くらいが現地に持っていく現金の目安かなと思います。

  • 貧乏バックパッカースタイル:30ドル/日
  • リーマン短期旅行スタイル:60ドル/日
  • リッチめホテル旅行スタイル:100ドル/日

持っていく現金の目安
例えば今回の私のように、「リーマン短期旅行スタイル」で18日間:800ドルほど使いました。
18日(現地滞在日数) x 60(ドル/日) x 1.5倍(余裕用)=1500 USドル(持っていくお金)

友人は世界一周中に「貧乏バックパッカースタイル」で9日間:250ドルほど使ったそうなので、
9日(現地滞在日数) x 30(ドル/日) x 2倍(余裕用)= 540 USドル(持っていくお金)

くらいが目安になってきます。

*日数が少ないほど、1日あたりの移動や観光費用が多くなるので、余裕用の倍率はこんな感じでしょうか
滞在日数6日以下:2.5倍(余裕用)
滞在日数10日以下:2倍(余裕用)
滞在日数11日以上:1.5倍(余裕用)

個人的にはバックパッカースタイルでも、一応最低1000ドル用意した方がいいと思います。
思ったより滞在が伸びることもよくありますし、お金が足りなくて切り詰めると精神衛生上よくないので。

国内移動を飛行機でする場合は、その分も足しましょう。

宿にどのくらいお金をかけるかで大きく変わってくるので、短期旅行であればホテルだけ予約しておくのがオススメです。

イランではBooking.comやAirBNBが使えないので、HostelWorldを使用しました。
HostelWorld_logo
ゲストハウスであれば、ドミトリーで6$~10$/一泊、個室でも15$/一泊程度です。

いいホテルに泊まりたい場合は、googleで検索すると普通に出てきます。

イランでの両替

実勢レートと公定レート

iranrial_realrate
両替の時に必ず把握しておいてほしいのが実勢レートです。

はい。
「実勢レート」ってなんやねん、という声が聞こえてきましたが、政府が定める建前のレートである「公定レート」と実際に両替が行われている「実勢レート」の間には2019年現在、3倍ほどの違いがあります。

  • 公定レート:1$ = 42000イランリアル
  • 実勢レート:1$ = 約120000イランリアル

*Noteの名記事「経済制裁下のイランに行ったら色々すごかった 」がこの辺の話をめちゃくちゃ面白く書いているので、ぜひ読んでください。

テヘラン空港の2Fにある店舗の両替屋さんをはじめとして、両替屋さんではちゃんと実勢レートで両替してくれます。

テヘラン空港の出国出口を出てすぐ、公定レートの画像を見せて「両替するよ」と持ちかけてくる輩がいますが、これはきちんと無視しましょう。
彼らがあそこにいるという事はこれに騙される人が一定数いるということなんだと思います。

詐欺両替師は「嘘だと思うなら、お前のスマホでレートを調べてみろ」と言ってきます。

googleの為替レートや、Yahooファイナンスでの為替レートは全て公定レート側で表示されるため、「1$=42000リアル」での両替をしてしまう人が後をたたないようです。

繰り返しますが、店舗の両替屋さんも銀行も街中の闇両替屋さんのお兄さんたちも全て「実勢レート」で両替してくれます。

1日$200分くらい騙せたら$133くらい儲かるので、イランの現在の収入(庶民で月収3-4万程度)だと考えると割りのいい商売ですね。

イランリアル実勢レートの確認方法

イランリアル実勢レート確認サイト_Bonbast.com
イラン人もみんなチェックしているイランリアルの実勢レート確認サイト「Bonbast.com」です。
イラン旅行中はブックマークに入れるか、Androidのアプリを入れておきましょう。

Bonbast.comのロゴ
↑↑↑Bonbast.comへ

レートは「Toman(トマン)」表示なので、上の画像では下記の実勢レートになります。
1USドル= 114000イランリアル
1ユーロ= 126900イランリアル

直接両替できませんが日本円の表示もあるので、日本円とのレートをチェックしておくと旅行中いくら払っているのかわかりやすいです。

10円= 10500イランリアル
だいたい、10万イランリアルで100円なので、イランリアルからゼロを3つ消すと日本円に直せます。

闇両替と普通の店舗の両替屋さん

店舗での両替

テヘラン空港2Fの両替屋さん
空港にも街中にも、たくさん両替屋さんがあります。

基本はこの店舗での両替を使用します。
店舗ごとに必ずレートが電光掲示板で表示されており、ほぼBonbast.comの実勢レートそのままのレートで両替できます。

通常、空港の両替屋さんはレートが悪いので、空港での両替は少しだけというのが普通と思いますが、テヘラン空港の2階にある両替屋さんは普通に悪くないレートでした。(上の写真の「Sourena Exchange」さんです。)

道端の闇両替

フェルドゥーシ駅周辺の闇両替のお兄さん達
フェルドゥーシ駅交差点の闇両替スポットにて

「闇」両替というと怪しい感じがしますが、店舗以外(主に道端)で両替を持ちかけてくるお兄さん達です。(特に悪い人たちではないです。)

彼らもみんなBonbastをチェックしているので、道端の闇両替屋さんのレートはBonbast表示のレートから、1$につき3000-5000リアル分くらいのマージンがかかるイメージになります。

実勢レートが1$=126000イランリアルなら、道端の両替屋さんは 1$=121000~123000イランリアルくらいが相場でしょうか。
アジア人は結構舐められてふっかけられるので、頑張って交渉しましょう。

レートが安定していなかった経済制裁直後の話を読むと、闇両替の方がレートが良いこともあったようです。
(*イラン人がイランリアルが安くなることを先読みしてドルを欲しがっていたから)

店舗の両替屋さんは平日(月〜木)でも空いてないこともあり、特に暑い日中はしまっているので、営業日でも午前中か夕方の限られた時間しか空いていません。
その点、道端の両替屋のお兄ちゃんはいつでも向こうから営業をかけてくるので、その点は楽に両替できます。

再両替はできない

イランリアルが余っても再両替はほぼ不可能なので、使いきれる分だけをちょびちょび両替するのがオススメです。
周辺国に抜ける場合は他の旅行者の人に両替をしたりすることも可能です。

イランリアルとトマンって何

Iran rial(イランリアル)と Toman(トマン)の関係

シーラーズの市場
なぜかイランにはToman(トマン)というお金の単位が存在しています。

単純に 1トマン= 10イランリアル という関係で、レストランや市場の価格表示はトマンでの表示であることもあります。

「1000(Thousand)」を略す

ウズベキスタンやインドネシアなどの国でもそうなんですが、お金の桁数が多いので「1000(Thousand)」を略していうことが多いです。
例えば、4000リアルの場合は、「4(フォー)千(サウザンド)」を略して「4(フォー)」と言います。

日本人だと4桁ずつ数の単位が増えるため、「万」の方がなじみがあるのでわかりづらい表現になります。

ただ、「サウザンド・トマン」リアルにあたる単位が偶然にも日本人の「万」リアルと一致するので、多少わかりやすくなります。
50000イランリアル = 5000トマン (単純に「ファイブ」と言われる) = 5万 リアル

イランリアルとトマンの関係は非常に勘違いしやすいので、慣れないうちは(慣れてからも)必ず電卓でイランリアルの方の数字を打ち込んで確認するのがオススメです。

実際にテヘランの観光客の多い市場で買い物をしようとしたら23万イランリアル(230円くらい)のところ、「これはトマンでの価格だから230万リアルよこせ」と10倍の値段をふっかけられました。
もちろん買いませんでしたが、治安のいいイランでもこういう人はいるようです。

経済制裁とインフレ

トランプ大統領
先ほどのグラフの通り。2018年のトランプ大統領による経済制裁からイランリアルの対ドルレートは大変なことになってます。

2018年秋頃には1ドル=200,000リアル近くまで、イランリアル安になっています。
これは元のレートから比べると6倍ほどで、日本円で例えると、今まで1ドル100円だったのがいきなり1ドル600円になり、ようやく落ち着いてきたけれどまだ1ドル=300円といった状態です。

今までコツコツとお金を貯めてきた人もマンションが買えなくなったり、かなり辛い状況の人も多いようです。
仲良くなったイラン人の女の子も工場がいくつも潰れて今は失業中だから学校に行き直して英語の勉強をしているとの事でした。

なので、今は10万円分で足りても2020年の旅行はどうなってるかわからないので、なるべく最新の情報をチェックするようにしてください。

本当にイランで現金がなくなってしまったら

iran_cash
現金がなくなると、本当にどうしようもなくなってしまうので旅のスタイルに合わせて十分な量のお金を持っていって下さい。

十分な量の現金を用意していたと思っても、盗難にあったり、目測を誤って現金が足りなくなってしまうこともあるかもしれません。
その場合は他の旅行者に助けを求めるしか方法はないと思います。

日本人旅行者がいたら

日本人旅行者には銀行振り込みをして、現地で現金をもらうという手段が使えます。

外国人旅行者がいたら

外国人旅行者は(特にヨーロピアンなら)PayPalを持っていると思うので、PayPalでクレジットカードから送金することによって、現地の外国人旅行客からお金を両替してもらうという手が使えると思います。

どちらも最終手段なので、ドルとユーロの現金だけは十分すぎるほどに持っていきましょう。